算数
4月から働いてみて、きちんと算数をやっておけば良かったと思うようになった。
算数は苦手ではなかったけれど、同じような計算問題を延々と解かされたという記憶ばかりが残っている。でも、こういう定型作業をミスなく行うことが仕事の基本となるのではないかと思う。私はケアレスミスの多い子どもだった。焦ってしまう性格は今も直らずにいる。
教職課程の先生が「すべての教育は道徳教育なんだ」と言っていた意味がようやく分かってきた気がする。計算をすることで集中力がついたり、評論文を読むことで注意深くなったりする。人間は、学ぶことによって成長していける存在なのだと思う。
遠い昔のことを悔やんでいても仕方がない。ひとつひとつの些細な仕事をこなしていくことで、人間的に成長していける人でありたい。